赤と白、二つの色に注目し衣服について考える展覧会です。赤と白は日本では『古事記』の中にも確認できる、最古の色として知られます。前者は火や血に通じ、生命力や呪力を、後者は神の化身らが纏(まと)う色として登場し、清らかな神聖さを表すとも言われます。今日では、祭礼や祝祭の場面に加え、競技や勝負事の場面においても用いられています。1964年に開催された第1回東京オリンピックの開会式では、紅白のユニフォームに身を包んだ日本選手団の華々しい姿が、日本中を沸かせました。赤のジャケットに、男子は白のパンツ、女子は同じく白のプリーツスカートというデザインで、これ以降スポーツの国際大会に用いられるユニフォームには赤と白の2色が用いられることが増えたとも言われています。 本展では国内外の衣装作品や雑誌、版画などを展覧し、衣服においてこの2つの色に期待された役割や、色の持つ効果、デザイナー(制作者)の意図などを探ります。また、当館で2020年秋に開催予定の企画展「ファッション イン ジャパン 1945-2020」が、同年開催の2度目の東京オリンピックにちなんだ内容であることから、この展覧会をそのキックオフイベントとして位置づけ、1964年の第1回東京オリンピック関連資料も展示する予定です。
*この展覧会は「日本博」参画プロジェクトの一つ、「ファッション イン ジャパン 1945-2020 流行と社会」の関連展示です。
[会期]2019年12月18日(水)~2020年2月3日(月)
[開館時間]10:00~18:30(展示室への入場は18:00まで)
[休館日]火曜日、年末年始(12/28~1/1)
[会場]展示室A
[観覧料]一般 300(240)円/大学生200(160)円/小中高生無料
※( )内は20名以上の団体料金
※各種障がい者手帳をお持ちの方およびその介助者は入場無料
森英恵《帯地風に仕立てた生地を使ったコート、イブニングドレス》1968年 島根県立石見美術館蔵
ジャン=フィリップ・ウォルト《ウェディングドレス》1916年 島根県立石見美術館蔵
美津濃《ウォームアップスーツ》1964年 浜田市立原井小学校蔵
お正月に合わせ、金粉入りの梅昆布茶をご提供します。
[日時]2020年1月2日(木)11:00~
[会場]美術館ロビー
[料金]無料/先着100名
※展覧会観覧券またはミュージアムパスポートが必要です。
石見交通バス「グラントワ前」下車 徒歩1分
JR益田駅から徒歩15分
萩・石見空港から連絡バスJR益田駅まで約15分
浜田自動車道浜田ICから自動車約50分
JR新山口駅から益田駅まで特急約90分
◎駐車場あります。(約240台・無料)
※ただし土日祝などイベント開催時は駐車場の混雑が予想されます。