山本琹谷(やまもときんこく)は、幕末から明治初めにかけて活躍した、津和野出身の文人画家です。渡辺崋山(わたなべかざん)に学んだ後、江戸を拠点に諸国をめぐって各地の文化人と交流し、数々の作品を遺した一方、津和野藩の絵師として藩の御殿を飾る障壁画の制作にも携わりました。最晩年の明治6年(1873)には、ウィーン万国博覧会にも出品しました。中国の故事に基づいた人物画を得意としたほか、華麗な花鳥画、壮大な山水画、交際した文化人の肖像画なども描きました。
本展では山本琹谷の没後150年を記念し、琹谷の初期から晩年までの幅広い画業を約70点の作品と資料により紹介します。あわせて、江戸時代の津和野をいろどった11名にのぼる多彩な絵師たちの作品も展示します。
[会期]2023年7月8日(土)~8月28日(月)
【前期】7月8日(土)~7月31日(月) 【後期】8月2日(水)~8月28日(月)
[開館時間]9:30~18:00(展示室への入場は17:30まで)
[休館日]毎週火曜日(8月15日は開館)
[会場]展示室A・D
[観覧料]
当日券 | 前売券 | ||
企画展 | 企画展・コレクション展セット | ||
一 般 | 1,000(800) | 1,150(920) | 900 |
大学生 | 600(450) | 700(530) | 500 |
小中高生 | 300(250) | 300(250) | 200 |
単位:円
※( )内は20名以上の団体料金
※小中高生の学校利用は入場無料
※各種障がい者手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方およびその介助者(1名様まで)は入場無料
※前売券は、ローソン各店(Lコード:63823)、グラントワ総合案内カウンターでお求めになれます。
[主催]島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、山陰中央新報社、TSKさんいん中央テレビ
[特別協力]国立文化財機構文化財活用センター、東京国立博物館、田原市博物館
[後援]芸術文化とふれあう協議会
◎企画展「没後150年 山本琹谷と津和野藩の絵師たち」出品目録 は → こちら(PDFファイル:611KB)
山本琹谷《王羲之書扇図》安政3年(1856) 津和野町郷土館蔵
山本琹谷・渡辺小華《孔愉放亀図》慶応3年(1867) 田原市博物館蔵 【展示期間:8月2日~8月28日】
山本琹谷《歳寒仙品図》天保13年(1842) 田原市博物館蔵 【展示期間:7月8日~7月31日】
山本琹谷《桃花雀図》慶応2年(1866) 個人蔵
山本琹谷《牧童図》明治時代 東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives
山本琹谷《無逸図》明治2年(1869) 静岡県立美術館蔵
山本琹谷《斎藤弥九郎像》安政6年(1859)頃 氷見市教育委員会蔵
岡野洞山美高《製楮図鑑》(部分)天保15年(1844) 特種東海製紙株式会社蔵 【会期中に巻き替えあり】
◎開幕記念講演会「江戸の文人画家・山本琹谷-渡辺崋山・椿椿山(つばきちんざん)の画風を受け継いだ『津和野藩絵師』-」
[日時]2023年7月8日(土)14:00~15:30
[講師]増山禎之(元 田原市博物館館長)
[会場]講義室 申込不要/参加無料/先着40名
◎美術講座「津和野藩の絵画史」
[日時]2023年8月12日(土)14:00~15:30
[講師]角野広海(当館主任学芸員)
[会場]講義室 申込不要/参加無料/先着40名
◎グラントワteaガーデン「つわ乃茶」
島根の小京都、津和野の和紅茶をふるまいます。
[日時]2023年8月13日(日)10:30~
[会場]美術館ロビー 無料/先着100名
※観覧券またはミュージアムパスポートが必要
◎いつでもどこでも音楽祭「津和野邦楽グループ 韻 コンサート」
[出演]津和野邦楽グループ 韻(ひびき)
[日時]2023年8月13日(日)開場13:30/開演14:00(終演14:40)
[会場]大ホールホワイエ 申込不要/鑑賞無料/全席自由(先着順、満席の場合は立ち見あり)
◎ギャラリートーク
[日時]2023年7月22日(土)、7月30日(日)、8月26日(土)各日14:00~
申込不要/参加無料
※観覧券またはミュージアムパスポートが必要
◎同時開催 企画展「斎川芳畹~下種村が生んだ絵師~」
[会期]2023年7月8日(土)~8月28日(月)
[会場]益田市立雪舟の郷記念館
● 施設の開館状況、展覧会の会期、関連プログラムなどが変更・中止になる可能性があります。ご来館の前には、グラントワホームページにて最新の情報をご確認ください。