美術館がうまれて、それから―コレクションと石見美術館の20年―
開館20周年記念企画展
美術館がうまれて、それから―コレクションと石見美術館の20年―
日時
2025年12月20日(土) 2026年02月23日(月)
開館時間
9:30~18:00(展示室への入場は17:30まで)
場所
展示室D

展覧会概要

島根県立石見美術館の開館20周年を記念して、「石見美術館」をテーマとした展覧会を開催します。当館は、1980年前後より始まった美術館建設ラッシュが過ぎ去って以降の2005年に開館した、比較的新しい県立美術館です。さらに、島根県で二つ目の県立美術館として、島根県立美術館とは異なる収集方針「森鷗外ゆかりの美術家の作品」「石見の美術」「ファッション」を設定し、特色あるコレクションを形成してきました。本展では、約80点にのぼる当館選りすぐりの作品や、開館までの歴史を語る資料などをとおして、後発の地方公立美術館として石見美術館が歩んできた20年を振り返ります。

みどころ

みどころ ① 絵画や彫刻からファッションまで、当館コレクションを一挙公開 

絵画や彫刻から服飾作品まで、当館が収集している作品のジャンルは非常に多岐にわたります。3つの収集方針に基づく章立てのもとに、できる限り多くのジャンルの作品をご紹介することを目指した本展では、当館のバリエーション豊かなコレクションを一度に見ることができます。

みどころ ② 誰もが知るデザイナーの貴重な作品を多数公開

ガブリエル・シャネル《イヴニング・ドレス》、ジャンヌ・ランヴァン《ドレス》、ヴィヴィアン・ウエストウッド《「18世紀スタイル」イヴニング・ドレス》など、「ファッション」界を現在までリードしている有名ブランドを作り上げた著名デザイナーたちの貴重な作品が一堂に会します。

みどころ ③ グラントワの大型模型 

渋谷ストリーム ホールにて開催された展覧会「建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘 in 渋谷」のために制作されたグラントワの新作模型を、特別にお借りして展示します。

展覧会構成

第1章 石見美術館のはじまり

現在約3000点の作品を所蔵している石見美術館の作品収集は、平成11年度より始まりました。本章では、当館がはじめて収集した石見美術館のはじまりともいえる4作品―岡田三郎助《黒き帯》、藤田嗣治《青いドレスの女》、東郷青児《婦人像》、岡野洞山美高《竹林七賢・商山四皓》を展示します。

岡田三郎助《黒き帯》1915年
岡田三郎助《黒き帯》 1915年

第2章 森鷗外とその仲間たち

津和野出身の森鷗外は、小説家や軍医として働く傍ら、美術に関する諸制度の成立にも貢献しました。本章では、当館の収集方針「森鷗外ゆかりの美術家の作品」に基づいて収集された作品を展示し、作家たちと鷗外との関わりについてもご紹介します。

原田直次郎《男児肖像》 1887~96年頃

第3章 「石見」の宝物をつなぎとめる

当館の設立が求められた理由のひとつに、文化財や美術品を保存し研究するための県立施設が無かったために、石見ゆかりの品々が地域外へ流出していることへの憂慮がありました。当館の収集方針「石見の美術」に基づいて収集された石見ゆかりのコレクションを通して、石見の地の歴史を見つめなおします。

山本琹谷《騎馬狩猟図》1856年

第4章 「ファッション」を美術館へ

当館の収集方針「ファッション」に分類されるコレクション作品を紹介しながら、石見美術館が「ファッション」をどのように捉えて収集してきたかを概観します。

山田喜作《真夏の港》1932年

第5章 これからの石見へ向けて

近年収集した作品、特に当館の展覧会活動のなかで収集に至った作品をその収集経緯とともに展示することで、島根県西部における「地域とともに新たな芸術文化を創造し発信する芸術文化活動の拠点」としての石見美術館の現在地を確認します。

松江泰治《JP-32 04》2018年 ©TAIJI MATSUE

※掲載作品はすべて島根県立石見美術館蔵

会期・休館日・観覧料

[会   期] 2025年12月20日(土)~2026年2月23日(月・祝)

[開館時間] 9:30~18:00(展示室への入場は17:30まで)

[休 館 日] 毎週火曜日、12月28日~2026年1月3日

[会   場] 展示室D

 当日券前売券
一 般800(650)750
大学生500(400)450
高校生以下無料無料

単位:円

※同時開催のコレクション展もご覧いただけます

※( )内は20名以上の団体料金

※小中高生の学校教育活動による観覧の引率者は無料になります。※申請が必要です。

※各種障がい者手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方およびその介助者(1名様まで)は入場無料

前売券発売中:2025年11月1日(土)10:00~

※前売券は、グラントワ総合案内カウンターおよびオンラインチケット「シマチケ」(WEBサイト)でお求めになれます。

※グラントワ総合案内カウンターでの前売券の取扱いは開幕前日までとなります。

「シマチケ」はこちらから ⇒ 「シマチケ

※お申し込みには「シマチケ」メンバーズWEB会員への会員登録が必要となります。(会員登録は無料です)

関連プログラム

内藤廣によるナイトミュージアム建築案内 

美術館の閉館後、グラントワの新作模型を囲んでの建築案内を開催します。

[日   時] 2026年1月16日(金)18:30~19:30 

[会   場] 美術館ロビー集合

[講   師] 内藤廣(建築家・東京大学名誉教授・多摩美術大学学長)

事前申込制(定員20名) 無料(ただし観覧券またはミュージアムパスポート必要) 

2025年11月10日(月)10:00~申込開始 ※申込方法は後日お知らせします

内藤廣 講演会

当館をはじめとし、数々のミュージアムの設計を手がけてきた内藤廣さんより、「美術館建築」をテーマにお話しいただきます。

[日   時] 2026年1月17日(土)14:00~15:30

[会   場] 多目的ギャラリー

[講   師] 内藤廣(建築家・東京大学名誉教授・多摩美術大学学長)

事前申込制(定員70名) 無料(ただし観覧券またはミュージアムパスポート必要) 

2025年11月10日(月)10:00~申込開始 ※申込方法は後日お知らせします

ワークショップ「展覧会チラシに、自分のマークを描こう」

開館以来、石見美術館の展覧会広報物のデザインを数多く手がけてきたデザイナー・野村勝久さんを講師に迎え、これまでの企画展チラシを使って、自分のロゴマークをつくります。

[日   時] 2026年2月14日(土)14:00~16:00

[会   場] 講義室

[講   師] 野村勝久(グラフィックデザイナー・九州大学准教授)

事前申込制(定員20名) 無料(ただし観覧券またはミュージアムパスポート必要) 

2025年11月10日(月)10:00~申込開始 ※申込方法は後日お知らせします

ギャラリートーク(学芸員による展示解説)

[日   時] 2026年12月20日(土)、2月21日(日)14:00~15:00

[会   場] 展示室D 入口前集合

申込不要/無料/観覧券またはミュージアムパスポート必要

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プレスリリース

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