石見出身のアーティストが描くスペキュラティブな世界像
島根県浜田市出身の平川紀道(1982~)と、島根県益田市出身の野村康生(1979~)が、生まれ育った島根県西部・石見地域で新作を披露します。
平川はコンピューター・プログラミングを駆使した映像・音響インスタレーションを中心に、国内外の美術展、芸術祭などで活躍しています。野村は高次元(4次元以上の次元)や宇宙についての考察をテーマに絵画を制作していましたが、2018年にニューヨークに拠点を移して以降は、体験型のインスタレーションを発表しています。
2人は同世代、同じ地域の出身であるだけでなく、いずれも東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)でアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加する(野村は2015年、平川は2016年)など、アートとサイエンスの領域をまたぐ活動をしているという共通項を持っています。
「眼で見ているもの、耳で聞いているものは世界そのものではない」とする平川と、「あなたが今見ている世界は、どこまでが本当に実在する世界でしょうか」と問いかける野村。2人のアーティストが“スペキュラティブ”な(=未知のものごとを考えるための)作品を通して私たちの身体や知覚を揺さぶります。
展覧会紹介動画
[会期]2022年7月2日(土)~8月29日(月)
[開館時間]9:30~18:00(展示室への入場は17:30まで)
[休館日]毎週火曜日
[会場]展示室A、B、C
[観覧料]
当日券 | 前売券 | ||
企画展 | 企画展・コレクション展セット | ||
一 般 | 1,000(800) | 1,150(920) | 900 |
大学生 | 600(450) | 700(530) | 500 |
小中高生 | 300(250) | 300(250) | 200 |
単位:円
※( )内は20名以上の団体料金
※小中高生の学校利用は入場無料
※各種障がい者手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方およびその介助者(1名様まで)は入場無料
※前売券はローソン各店(Lコード63180)、グラントワ総合受付でお求めになれます。
※大学生、小中高生の前売券は、ローソンチケットでのみ販売
[主催]島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、山陰中央新報社
[後援]芸術文化とふれあう協議会
[協力]MASUDA KOHBOH Inc.
[助成]芸術文化振興基金
◎企画展「平川紀道・野村康生 既知の宇宙|未知なる日常」チラシ は→ こちら(PDFファイル:1.67MB)
◎企画展「平川紀道・野村康生 既知の宇宙|未知なる日常」会場図・出品リスト は→ こちら(PDFファイル:649KB)
平川 紀道 HIRAKAWA Norimichi
島根県浜田市出身。 2005年多摩美術大学情報デザイン学科情報芸術コース卒業。2007年、 同大学大学院デザイン領域情報デザイン修了。2004 年よりコンピューター・プログラミングを用いた映像・音響インスタレーションを中心とした作品群を国内外で発表する。また、池田亮司、大友良英、三上晴子らの作品制作への参加、「Typingmonkeys」としてのライブ・パフォーマンスなど、様々なフィールドで活動を展開する。
平川紀道「sensory canvas」2019年、明当代美術館(上海)
野村 康生 NOMURA Yasuo
島根県益田市出身。2004年に武蔵野美術大学油絵科を卒業し2018年度の文化庁新進芸術家海外研修制度を受けてニューヨークに滞在、以降同地を拠点に活動する。彼の作品は、自然界や私たち宇宙の物理的・数学的な結びつきを探求するところからスタートし、2015年にカブリIPMU でのレジデンスプログラムに参加したことで現代物理学の最先端理論である超ひも理論と出会い「Dimensionism」という概念にたどり着いた。以来「高次元」を対象とすることで私たちの知覚や認識を更新することを目指した作品を制作している。
野村康生「Dimensionism2.0 2.0」2020年、NOWHEREギャラリー(ニューヨーク)
[日時]7月2日(土)14:00~15:30
[会場]講義室
[料金]参加無料(ただし企画展観覧券またはミュージアムパスポートが必要)
※事前申込制(定員:30名)
◆オンラインライブ配信あり(配信用URL:https://www.youtube.com/watch?v=_0530e1yxTU)
※定員に達したため申込受付は終了いたしました。
高次元や重力を扱う野村康生が今回出展するのは「体験型アート」。それにあわせて認知心理学や瞑想の研究者たちと共同でこの日限りの「食べる瞑想」ワークショップを実施します。
体験型アート作品は瞑想前と瞑想後で〝知覚の違い〟が生じるだろうか?あなたのなかの宇宙を認知心理学者とともに考察していきます。
[日時]7月9日(土)14:00~16:00
[講師]野村康生、北川智利(吉賀心理学研究所 代表、立命館大学 客員教授)
高橋康介(立命館大学総合心理学部 教授)
藤野正寛(NTT コミュニケーション科学基礎研究所 リサーチスペシャリスト)
[会場]講義室
[料金]参加無料(ただし企画展観覧券またはミュージアムパスポートが必要)
※事前申込制(定員:20名)
[日時]7月10日(日)14:00~16:00
[会場]講義室
[料金]参加無料(ただし企画展観覧券またはミュージアムパスポートが必要)
※事前申込制(定員:30名)
※本対談のアーカイブ配信はありません。
森田真生
1985年、東京生まれ。独立研究者。京都東山の麓にある研究室を拠点に、執筆や講演、教育の活動にたずさわるかたわら、人間と人間でないものの関係を編み直す言葉と思考の可能性を追究している。著書に『数学する身体』(2016年に小林秀雄賞を受賞)、『計算する生命』(2022年に河合隼雄学芸賞を受賞)、『僕たちはどう生きるか』、絵本『アリになった数学者』(脇阪克二・絵)、随筆集『数学の贈り物』、編著に岡潔著『数学する人生』がある。
シャボン玉ってどうしてまぁるい形をしているのでしょう?他のかたちも出来るでしょうか?
実はシャボンの膜にも様々な自然の法則が働いています。目には見えないそうした力を利用して宇宙の不思議を発見するびっくり実験に挑戦してみませんか?
[日時]7月18日(月・祝)10:00~12:00
[講師]小林晋平(東京学芸大学准教授、Eテレ 『思考ガチャ!』MC)、野村康生(アーティスト)
[シャボン玉ワークショップ監修]山崎詩郎(東京工業大学)
[会場]多目的ギャラリー
[対象]小学校4年生~高校生
[料金]参加無料(ただし企画展観覧券またはミュージアムパスポートが必要)
※事前申込制(定員:20名)
[日時]8月11日(木・祝)14:00~15:30
[会場]多目的ギャラリー
[料金]参加無料(ただし企画展観覧券またはミュージアムパスポートが必要)
※事前申込制(定員:50名)
◆オンラインライブ配信あり(配信用URL:https://www.youtube.com/watch?v=aJMMllXtz8I)
内藤廣
建築家。1950年生まれ。フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所、菊竹清訓建築設計事務所を経て、1981年内藤廣建築設計事務所を設立。2001~11年東京大学大学院において教授、同大学にて副学長を歴任。主な建築作品に、海の博物館、牧野富太郎記念館、島根県芸術文化センター、富山県美術館、とらや赤坂店、高田松原津波復興祈念公園 国営 追悼・祈念施設、東京メトロ銀座線渋谷駅、紀尾井清堂 などがある。
[日時]7月31日(日)、8月7日(日)14:00~15:00
[料金]参加無料(ただし企画展観覧券またはミュージアムパスポートが必要)/当日先着10名(13:30より美術館前室にて受付)
事前にメールか電話にて、
1.イベント名、2.氏名、3.電話番号、4.参加人数 をお知らせください。
関連プログラム申込専用アドレス:h-n-iwami@grandtoit.jp
電話:0856-31-1860(グラントワ代表)
●美術館入館の際はマスクの着用、入室前の検温、緊急連絡先の記入などをお願いしています
●施設の開館状況、展覧会の会期、関連プログラムなどが変更・中止になる場合があります。ご来館の前には、グラントワホームページにて最新の情報をご確認ください。
●新型コロナウィルス感染拡大防止のため、関連プログラムの定員を減らす場合があります。
当企画展のWEB割引券をダウンロードできます。
◎「WEB割引券」(PDFファイル:241 KB)
プレスリリース
◎「プレスリリース」(PDFファイル:1.84MB)