新型コロナウイルスの影響により、施設の開館状況、展覧会の会期、関連プログラムなどが変更になる場合があります。
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「水絵」とは水彩画のことです。顔料とアラビアゴムを主成分とし、水を溶剤とする水彩画の絵具は安価で扱いやすく、絵を描く上で、私たちの最も身近な画材となってきました。
この展覧会では、日本における水彩画の地位を確立し、明治期を代表する水彩画家として活躍した大下藤次郎(1870~1911)の生涯と画業を、生誕150年にあたる2020年に改めて振り返ります。水彩画の普及に人生を捧げた大下が、その著書や講習会などを通じて伝えようとした水彩画表現の魅力に迫るとともに、大下が自らの道を歩む過程で出会った人々、水彩画を愛した仲間達の作品も紹介します。明治期を代表する水彩画の名品の数々をお楽しみ下さい。
[会期]2020年12月25日(金)~2021年2月20日(土)
・前期:12月25日(金)~1月25日(月)
・後期:1月27日(水)~2月20日(土)
[開館時間]9:30~18:00(展示室への入場は17:30まで)
[休館日]毎週火曜日、12月28日~1月1日
[会場]展示室D・A
[観覧料]
当日券 | 前売券 | ||
企画展 | 企画展・コレクション展セット | ||
一 般 | 1,000(800) | 1,150(920) | 900 |
大学生 | 600(450) | 700(530) | 500 |
小中高生 | 300(250) | 300(250) | 200 |
単位:円
※( )内は20名以上の団体料金
※小中高生の学校利用は入場無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方およびその介助者(1名様まで)は入場無料
※前売券は、ローソン各店(Lコード 62058)、グラントワ総合案内カウンターでお求めになれます。
※大学生、小中高生の前売券は、ローソンチケットでのみ販売
[主催]島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、読売新聞社、美術館連絡協議会、日本海テレビ
[協賛]ライオン、大日本印刷、損保ジャパン
[特別協力]郡山市立美術館、千葉県立美術館、東京藝術大学大学美術館、東京国立近代美術館、
府中市美術館、丸山晩霞記念館
[後援]芸術文化とふれあう協議会
◎英語版の基本情報 は以下のバナーをクリックしてご覧ください。
For basic information on English version please click on the banner below.
◎企画展「生誕150年 大下藤次郎と水絵の系譜」チラシ は → こちら(PDFファイル:4.52MB)
◎企画展「生誕150年 大下藤次郎と水絵の系譜」出品リスト は → こちら(PDFファイル:281KB)
大下藤次郎《猪苗代》1907年 水彩、紙 島根県立石見美術館蔵(前期展示)
大下藤次郎《秋の雲》1904年 水彩、紙 島根県立石見美術館蔵(前期展示)
吉田ふじを《少女と網を持つ少年》1902年頃 水彩、紙 府中市美術館蔵(前期展示)
吉田ふじを 1887(明治20)年~1987(昭和62)年
福岡市に中学修猷館の図画教師吉田嘉三郎の娘として生まれる。1898(明治31)年11歳で小山正太郎の画塾不同舎に入門。1903~1907年、義兄である吉田博とともに渡米。シカゴ、ボストンなど各地で展覧会を開き好評を博す。1907年吉田博と結婚。1918年日本初の女流洋画団体、朱葉会創立に参加。
丸山晩霞《高原の秋草》1895~98年 水彩、紙 丸山晩霞記念館蔵 倉沢コレクション
丸山晩霞 1867(慶応3)年~1942(昭和17)年
長野県東御市に生まれる。1888(明治21)年上京して画塾彰枝堂で本多錦吉郎に師事。1895年群馬県沼田市付近で写生中の吉田博と出会い水彩画に興味を持つ。1898年大下藤次郎、翌年三宅克己と知り合う。1900年満谷国四郎、河合新蔵、鹿子木孟郎と共に渡米、その後渡欧して帰国。1902年三宅克己の後任として小諸義塾図画教師となる。1905年上京、大下藤次郎設立の春鳥会および水彩画講習所の活動に協力する。
三宅克己《ニューヘヴンの雪》1898年 水彩、紙 東京藝術大学蔵(前期展示)
三宅克己 1874年(明治7)年~1954(昭和29)年
徳島市に生まれ、のち一家で上京する。1890(明治23)年曾山幸彦の画塾に入る。翌年英国人水彩画家ジョン・ヴァーレーの展覧会を見て水彩画を志す。1892年アルフレッド・パーソンズの展覧会にも足を運び熱心に水彩画と取り組む。1897年渡米しイェール大学付属美術学校に入学。翌年渡欧、ロンドンではアルフレッド・イースト、アルフレッド・パーソンズを訪問して教えを受ける。1951(昭和26)年日本芸術院恩賜賞受賞。
大下藤次郎《檜原湖の秋》1907年 水彩、紙 島根県立石見美術館蔵(後期展示)
大下藤次郎《紫陽花》1904年 水彩、紙 千葉県立美術館蔵(後期展示)
アルフレッド・ウィリアム・パーソンズ《日光の小堂》1892年 水彩、紙 小杉放菴記念日光美術館蔵(後期展示)
アルフレッド・ウィリアム・パーソンズ 1847~1920年
イギリスのサマセット州ベッキントンに生まれる。1865年ロンドンのサウス・ケンジントン美術学校で学ぶ。1892年来日して写生旅行し、帰国前に東京美術学校で水彩風景画約100点を展示、三宅克己や丸山晩霞らに多大な影響を与える。帰国後の1893年にはロンドンのファイン・アーツ・ソサエティーで日本の風景と花々を描いた水彩画展を開催。
石井柏亭《病児》1904年 水彩、紙 千葉県立美術館(後期展示)
石井柏亭 1882(明治15)年~1958(昭和33)年
日本画家石井鼎湖の長男として東京に生まれる。1895年(明治28)年大蔵省印刷局の彫版見習生となり、同僚の石川欽一郎の影響で水彩画を独習する。1898年浅井忠に入門して洋画を学び、明治美術会に出品。浅井が渡欧すると中村不折の指導を受ける。1913年丸山晩霞らと日本水彩画会を結成。翌年山下新太郎らと二科会結成。1915年雑誌『中央美術』創刊に関わる。
大下藤次郎ほか、同時代の水彩画家たちの心を捉えた山の風景について、作品の魅力を交えてお話いただきます。
[日時]2021年1月16日(土)14:00~15:30
[会場]グラントワ講義室(当日先着25名/聴講無料)
[講師]斎藤郁夫(山口県立美術館 学芸参与)
申込不要、参加無料
本展初公開となる伝大下藤次郎≪伝大下巳之吉肖像≫を修復した際のお話や、 油彩画を中心とした修復について、普段なかなか聞けないお話をうかがいます。
新型コロナウイルスの感染拡大状況および緊急事態宣言の発令等を踏まえ、本講演会につきましては、開催中止とさせていただきます。皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
[日時]2021年2月7日(日)14:00〜15:30
[会場]グラントワ講義室(当日先着25名/聴講無料)
[講師]尾形純(画家・修復家)
大下の著書『水彩画之栞』に出てくる空や雲、草花の描き方…。水彩画の描き方のちょっとしたコツを学びながら、水彩画を描いてみましょう。
※定員に達したため、申込受付を終了しました。
[日時]2021年2月11日(木・祝)14:00~16:00
[会場]グラントワ講義室(定員10名/要申込/参加無料)
[対象]どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
[講師]上野小麻里(島根県立美術館 専門学芸員)、左近充直美(当館担当学芸員)
[申込]電話、FAX、E-mailにて、名前、年齢、連絡の取りやすい電話番号をお知らせください。
TEL:0856-31-1860 FAX:0856-31-1884 E-mail:zaidan@grandtoit.jp
※当日は水彩画で描いてみたいと思う空や雲、海や波、草花など、自然の対象物が写った写真や画像、葉書などをご持参ください。水彩画の道具類はこちらで準備します。
◎ 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、上記3つの関連プログラムは定員を通常の半分にしています。また、当日参加・美術館への入館は、マスクの着用、入室前の検温、緊急連絡先の記入などをお願いしております。ご協力をお願いいたします。
◎ 施設の開館状況、展覧会の会期、関連プログラムなどが変更・中止になる可能性があります。ご来館の前には、グラントワホームページにて最新の情報をご確認ください。
毎日先着20名様 に大下展のオリジナルグッズをプレゼント!
※画像はイメージです。
当企画展のWEB割引券をダウンロードできます。
◎「WEB割引券」(PDFファイル:241KB)