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かわいくて、おしゃれで粋で、どこか切ない……
夢二が描いた乙女たち、
夢二にあこがれた乙女たち
大正時代から昭和時代のはじめにかけ、物憂げな女性像で一世を風靡した竹久夢二は、美人画作家として活躍しただけでなく、グラフィックデザインの領域でも時代を先取りする作品を多数発表していました。当時の女性たちは夢二が描いた美人に憧れ、そのイメージを装いに取り入れたり、夢二がデザインしたグッズを買い求めたりもしました。
ファッションや身の回りの小物、文芸、そして音楽まで、生活の様々な場面をいろどった夢二の仕事は、蕗谷虹児や中原淳一といった後続の作家たちにも受け継がれ、女性たちの暮らしに華やぎを添えました。本展ではまず、竹久夢二の美人画のほか、書籍や雑誌、楽譜のグラフィックデザインなど、幅広い仕事を紹介します。そして夢二の作品の中から4つの要素を抜き出し、同時代の作品や後を追って活躍した画家たちの作品を交えながら、大正・昭和の乙女たちを魅了したイメージのひみつを探ります。
[会期]2022年4月9日(土)~5月30日(月)
[開館時間]9:30~18:00(展示室への入場は17:30まで)
[休館日]火曜日(ただし5月3日は開館)
[会場]展示室D
[観覧料]
当日券 | 前売券 | ||
企画展 | 企画展・コレクション展セット | ||
一 般 | 1,000(800) | 1,150(920) | 900 |
大学生 | 600(450) | 700(530) | 500 |
小中高生 | 300(250) | 300(250) | 200 |
単位:円
※( )内は20名以上の団体料金
※小中高生の学校利用は入場無料
※各種障がい者手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方およびその介助者(1名まで)は入場無料
※前売券は、ローソン各店(Lコード63093)、グラントワ総合案内カウンターでお求めになれます。
※大学生、小中高生の前売券は、ローソンチケット、生協ひろしまでのみ販売
[主催]島根県立石見美術館、しまね文化振興財団、BSS山陰放送、中国新聞社
[後援]芸術文化とふれあう協議会
[特別協力]竹久夢二文学館神戸文庫有限会社
[企画協力]株式会社アートワン
◎企画展「竹久夢二と乙女たち あこがれの美人、ときめきのモダンライフ」出品リスト は → こちら(PDFファイル:249KB)
◎企画展「竹久夢二と乙女たち あこがれの美人、ときめきのモダンライフ」チラシ は → こちら(PDFファイル:5MB)
◎企画展「竹久夢二と乙女たち あこがれの美人、ときめきのモダンライフ」TVCM は → こちら(外部サイト:YouTube)
夢二のどんなところが魅力?
乙女たちをひきつけた、4つのときめきエッセンス
日本髪と着物のとり合わせ、たおやかな女性たちの仕草に、うっとり。歌舞伎や浮世絵に代表される江戸の情緒、美男美女の艶姿は、大正・昭和の時代も、そして現代も、私たちを魅了し続けています。
竹久夢二《一座の花形》大正3年(1914)
中原淳一《娘十二ヶ月 十月 浮世絵やの娘》昭和14年(1939)頃
©JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
乙女の心をくすぐる「危険な香り」は、大正時代の美術・文学の特徴です。南蛮趣味や耽美趣味など、「乙女の日常」からちょっぴり足を踏み外した、ファンタジーの世界をのぞいてみましょう。
小村雪岱《お伝地獄 入墨》昭和10年(1935)
川西英《楽器を持つ女》大正時代頃
大正のおわりから昭和のはじめ頃、近代的な都会生活を楽しむ乙女たちは「モダンガール」(略してモガ)とよばれていました。モガたちのファッショナブルな装いや、おしゃれなライフスタイルを紹介します。
竹久夢二《赤い手袋の女》大正時代初期
小早川清《近代時世粧ノ内―ほろ酔ひ》昭和5年(1930)
出版文化の隆盛により、多種多様な雑誌が読者獲得のため、魅力的なデザインを競いました。また、絵はがきや千代紙、絵封筒などにも夢二たち人気作家が起用され、様々な「かわいい」グッズが乙女たちの生活をいろどりました。今でもほしくなる、ときめきのデザインの数々をご覧あれ!
竹久夢二《『若草』昭和4年5月号表紙》昭和4年(1929)
竹久夢二《桜草(千代紙)》大正時代
竹久夢二が表紙デザインを手がけたことで知られる「セノオ楽譜」より57点と、「中山晋平作曲全集」全27点を特集展示します。「宵待草」をはじめとする詩作も行った夢二の叙情性と、卓越したデザインセンスが溢れる傑作ぞろい。モダンな美少女、前衛的なタイポグラフィ、ミステリアスな女性像など、様々な作風が楽しめます。発売当時、楽譜は読めなくても「ジャケ買い」してしまった人も多かったことでしょう。
竹久夢二《セノオ楽譜「夢に見る君」》大正13年(1924)
竹久夢二《セノオ楽譜 「白き手に」》大正10年(1921)
竹久夢二《セノオ楽譜「白鳥」》大正15年(1926)
竹久夢二《中山晋平作曲全集「椿」表紙》昭和5年(1930)
竹久夢二《中山晋平作曲全集「東京行進曲」表紙》昭和5年(1930)
本展出品作品の所蔵者、中右瑛(なか うえい)さん(竹久夢二文学館神戸文庫 主宰)にコレクターならではの視点から、作品にまつわるエピソードをお話いただきます。
[日時]2022年4月9日(土)11:00~12:00
[会場]展示室D
[料金]参加無料(企画展観覧券またはミュージアムパスポートが必要)/当日先着30名(10:30より受付)
竹久夢二が活躍した時代にちなみ、“大正・昭和レトロ”をテーマに、懐かしの洋食や駄菓子、昔の遊び体験コーナーなどが並びます。
子どもから大人まで、世代を超えてお楽しみください!
※食の提供はテイクアウトのみ
[日時]2022年5月1日(日)10:00~14:00
[会場]中庭広場 ほか
夢二が表紙を手がけた「セノオ楽譜」「中山晋平作曲全集」の音楽を、生演奏でお届けします。
さらに、本展にあわせて夢二の詩に書き下された歌曲集「ゆめぢのうた」(作曲:平野一郎、吉川真澄&島根県芸術文化センター「グラントワ」委嘱曲)も披露します!
音楽でも夢二の世界に浸ってみませんか。
[日時]2022年5月28日(土)14:00~16:00(13:30開場)
[会場]多目的ギャラリー
[出演]吉川真澄(ソプラノ)、水戸見弥子(ピアノ)
[入場料](前売・全席自由・定員40名)一般 1,500円、会員 1,000円
※会員=ホール友の会会員、ミュージアムパスポート会員、グラントワ共通会員
※当日券は各500円アップ
※チケット発売開始=2022年3月26日(土)(窓口は9:00~、電話予約は12:00~ *発売日のみ)
[プレイガイド]
◎ 島根県芸術文化センター「グラントワ」総合案内カウンター
◎ ローソンチケット(Lコード:63038)
*未就学児の入場はご遠慮ください。
*無料託児サービスあり。5月21日までに要申込(0856-31-1860)
*車椅子での鑑賞をご希望の方は、グラントワまでお問い合わせください。
◎ 詳しい情報は、こちらのイベントページをご覧ください。 → 「 MUSEUM×THEATER vol.17 夢二の見た夢、その淡い 」
[日時]2022年4月24日(日)、5月4日(水・祝)、5月8日(日)、5月15日(日)各日14:00~15:00
[会場]展示室D
[料金]参加無料(企画展観覧券またはミュージアムパスポートが必要)/当日先着30名(13:30より受付)
2022年4月29日(金・祝)~5月11日(水)は、「子どもWEEK!」につき、小中学生は観覧無料です。年齢が確認できるものをご提示ください。